9. 『生物の世界』 

 冒頭にこの著作について、「それは私自身であり、私の自画像である。」という今西自らの想いが込められている。いったい生物学の本でこのような迫力を与えるものは何冊あるであろうか。この本のプロフィルとしては、書籍紹介に譲るとして、ここではその内容について章ごとに理解してゆきたい。 

1. 相似と相異 
2. 構造について
3. 環境について
4. 社会について
5. 歴史について