今西錦司 自然学の創造

 

仕様:オンデマンド (ペーパーバック)
ページ数:174
ページサイズ:B6

出版社: デザインエッグ社(2020/4/27)
定価:¥1,800+税


木村貴好(著)
MyIsbn版 : Kindle  
〈概 略〉  
日本の生物学者、登山家である今西錦司(1902~1992年)の業績、思想を、本人の著書や対談なども引用しつつ辿っていく。特に、今西氏晩年に提唱・展開された「自然学」を中心に、その方法論から主要論点、応用論までを解説する。やや未完成の装いをもった今西自然学を、もう一段、学的に構成できないか体系化を試みつつ、どのように読み解いたら理解しやすいのか、今西氏はどのような願いをこめてこの「自然学」を創造しようとしたのかを考察する。
 


著者より〉
 当サイトに学生時代いろいろと書き溜めていた内容を、修正、加筆、編集した本になっております。
 「今西自然学」に重点を置いているので、多少は読みやすくなっていることと、新しい論点も加わっておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

目 次〉  
 
序 章 自然学への登山口
 人物的素描 
 その人となり 
 今西錦司の世界 
 教育論としての「修養」 
 科学の有効範囲と「自然観」 
 自然学に至る道 
第1章 直観と自然
 自然学の方法論 
 類推と直観 
 大慈大悲の心 
 自然学のための修養 
 今西自然学への道 
第2章 自然をどう見るか
 自然観のこと 
 自然科学の自然観 
 科学の方法論 
 科学ではつかめない自然観 
 自然観から生物観へ 
第3章 種と主体性
 理論への道 
 生物学における種 
 種の発見 
 主体性 
 生物個体の主体性 
 種の主体性 
 主体性の由来 
第4章 種社会とすみわけ
 すみわけ現象 
 すみわけの原理化へ 
 生活の場 
 種社会 
 種社会理論 
 帰属性 
第5章 生物全体社会とホーリズム
 プロト・アイデンティティ 
 アイデンティティとは 
 ユングの無意識の世界 
 生物社会学 
 生物全体社会 
 ホーリズム 
 ガイア論との類似 
第6章 進化と主体性
 主体性の進化論 
 ① 生物進化の根源力 
 ② すみわけの密度化 
 ③ 進化は変わるべくして変わる 
 ④ 共時的な変化 
 ⑤ 創生の神話 
 進化を眺めて 
第7章 進化論と適応
 ダーウィン論 
 人為選択から自然選択は導けるか 
 適応論への疑問 
 ダーウィン論との対決 
 適応という概念をはずせ 
 大進化と小進化 
 進化と歴史観 
終 章 自然学の登山口 
 ほんとうの自然に向き合う時代 
 自然観の転換 
 環境を見る二つの視点 
 

 

戻る